2月10日
自分の住んでいる地域では珍しく積もるタイプの雪が降ったのでうれしくて夜散歩した。一時間くらい歩いたと思う。雪が降るとき音がするというのが新しい発見だった。
2月27日
ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、プーチンとロシアのことを知りたいなと思って衝動的に図書館に駆け込んでいろいろ読んでいたところ、どツボにはまってだんだん具合が悪くなり、あっこれはいけない!と思って口直しにてきとうなエッセイを掴んだ。自分の知らん人が知らんところで生きて生活しているという事実はときどきひどく自分を勇気づけてくれる。
3月26日
友だちに会いに松本市に行った。この日は雨風が強くて、それを逃れるようにして店に入り、友だちとの待ち合わせ時間まで時間を潰した。ほうじ茶ブラウニーとアップルジンジャーのホットを頼んだ。ここは松本市に住んでいたとき何回か通ったカフェで、ほっそい路地裏にあって秘密の場所みたいなので気に入っている。『幼年期の終り』を読んで過ごした。まだ読了できてない。
4月10日
その『幼年期の終り』(アーサー・C・クラーク、早川書房、1979)に出てくる一節。本作は宇宙から地球外生命体が飛来して地球を強制的に植民地化するのだが、その手腕が秀逸だったため地球人は良質な発展を遂げた‥‥という感じの展開になるのだが、そのうちの教育改革に関する部分がこれだ。要は「ひとはある程度の学業を終えたあと、一旦いろいろふらふらしたあとでまた二十五歳くらいで学校に戻ってきてもいい。もし興味があるなら、その後も定期的に大学に通っていい。死ぬまでそうして学んでいい」ということが地球では普通になった。この教育改革のことは「肉体的成熟に関係なく、人間としての見習い期間が引き伸ばされた」と表現されていて、これがとても良い。自分も人間見習い期間を引き伸ばされたい。
4月16日
生まれて初めて花を買った日。たしかミモザを買いたかったけどシーズンオフになってしまったので代わりに似たような色のを買ったんだった。
7月23、24日
2022年は海への指向性が異様に高かった年だった。海欲をくすぶらせすぎて3つ、4つの海に行った。
7月30日
念願のカメラを買ったので、うれしくて駅前を歩きながら撮った写真のうちの一枚。カメラは2022年大活躍だった。瀬戸内海にも日本海にも、京都にも持っていった。
8月10日
広島の千光寺で見たすげーいいなと思った案内看板
8月11日
原爆ドームを見に行ったらドームの中でねこがグデっとくつろいでいて、追悼もくそもない態度に声出して笑いながら撮った。それくらいになりたい。
8月12日
宮島で食べたあなご飯。べらぼうにうまい。あとべらぼうに高い。時期のせいもあったのだろうが、店の外で50分くらい並んだあと入店してからさらに提供まで50分待つという脅威の店。食事があまり得意でない自分がまったくストレスなく食い切ったのでほんとうにうまいんだと思う。こんなんだったらわざわざうなぎを食べる必要はないなと思うくらいにはうまい。
9月17日
福井県の海。二度と忘れない。穏やかで美しくて貴重な時間を過ごした。
9月18日
福井県立恐竜博物館はけっこうな僻地にあって、車で行かなかった自分はアシがなく、福井駅からピストンで出ている直通バスを使った。のだが、このバス、もう見た目から察すりゃよかったのだが、乗ってみるとどう考えてもターゲット層が幼児〜小学生くらいのキッズたちで、成人が一人で乗るにはアホほど気まずかった。運転中、ガイドさんがキッズたちを飽きさせないようしゃべってくれるタイプのバスで、モニターやタブレットを使って恐竜クイズ〜!!とか始まったときはどうしようかと思った。でもタブレットの技術がすごくて感動した。往復で乗ったので、乗車特典でもらったTレックスのおもちゃが2頭、自宅にいる。
9月18日
福井県にいたときかなりデカめの台風が近づいていて、特急や新幹線が遅れたり欠便になったりしたので、最終日の予定がまあまあ狂った。普段車社会にいる身としては、天候の影響で足止めされるという経験が新鮮でのんきに楽しんだ。へえ、こういうふうに駅で情報を出してくれるんだ、こんなに窓口に人が並ぶんだ、とか。
10月14日
清水寺のかまきり
10月14日
清水寺のきのこ
11月6日
ソロキャンプデビューの夜もほんとうに楽しかった。キャンプデビューは今年一番思い切ったことのひとつだ。管理人さんに「暖かくなったらまた来ます」と言ったら、「11月より4月のほうが寒いですよ。気をつけてきてね」と言ってもらった。
11月7日
キャンプ場で夜を過ごしたその翌朝9時。5時半に起きて湯を沸かし、ココアを持って辺りを散歩したのだった。美しく静寂
12月11日
職場の先輩にもらった。小学生だと思われてるのか? しかもシークレットが出た
12月28日
年末出勤最終日、最後の最後で終業間近に厄介な案件におわれてしまい見事に残業。その日のうちに解決はしたがかなりもやもやの残る一件となり、こんなんじゃいけねえ‥‥と車を走らせてラーメンを食べに行った。おいしかったし、救われた。